実はこの味噌は私がガキの頃から食べつけていた味噌である。
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私は関東で育った。だが、私の母親の実家がこの「高砂長寿味噌」の製造元から歩いて15分ほどのところにあるのだ。で、実家では夏の帰省の時にこの高砂長寿味噌を10キロ樽で購入してそれを冬まで食べ、さらに年末年始は帰省しないので、帰省する関東在住の親戚に頼んで購入してきてもらうといったサイクルで一年のほとんどを「高砂長寿味噌」の味噌で作った味噌汁を食べて過ごすのが常だった。
高砂長寿味噌、そして高砂のつゆの素は我が実家にはあるのが当たり前のものであったのだ。
何度か工場前の直販部(工場のわきの事務所の中にちょっとカウンターがあるだけだが)に行ったことがある。埃一つないような店内に整然と醤油瓶やつゆ元の瓶が並んでいたのが妙に印象に残っている。
シーズンの狭間、ちょっと味噌が切れてしまい別の味噌を購入することがあったが、母親がよく「味噌が変わるとあんたが味噌汁飲まなくなるんだよねえ」と言っていた。
時がたち、家を出たが、見かけるとつい懐かしくて買ってしまう味噌である。
はっきり言って「高い!」目玉が飛び出そうだ。しかし!旨いのだ。
懐かしいというだけではないのは確かだろう。この高砂長寿味噌に変えたた途端に家中で味噌汁のお代わりの回数が増えるのだから。
具だくさんの味噌汁にほかほかご飯、それだけで食卓に幸せがやってくる。
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