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お正月の歴史・由来と伝承(いわれ)

お正月にもいろいろわけがある?

お正月にも歴史・由来、様々な伝承(いわれ)があります。

 

おせち料理の歴史といわれについてはこちら

 

お正月の意味合いを歴史からひもとく

正月は「暦のはじめの月」をさす言葉

正月とは元来、暦のはじめの月をという意味。

そして、3日までを三が日、7日もしくは15日までを松の内と言います(地域差があります)。

 

暦のはじめですので、春の初めとされ、「芽出度い」ことから「めでたい」こととされています。

日本ではかなり古くからお正月が祝われていたようです。

それは仏教伝来よりも昔であったそう。

 

 

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お正月という言葉の由来

正しい月と書いてしょうがつと読みますが、なぜ正しい月なのか?

中国の秦の始皇帝の降誕月を意味する「政月」が変化して「正月」となったという説、「正」の字の元々の意味としてある「あらためる」という意味から「あらためる月=正月」となったという説あります。

 

「お正月」という行事の意味合い

日本におけるお正月は、年始にあたり「年神さま」を迎え、歳(年齢)を重ねられたことを祝い、豊年を祈る行事です。

 

祖霊祀りから神祀りへ

夏と冬の祖霊祀りの分化

もともとはお正月とお盆の両方に祖先の霊を祀るという習慣だったそうです。

それが仏教の伝来(飛鳥時代)以降、仏教が普及するにつれて徐々に変化していきます。

夏の祖霊祀りは仏教行事である盂蘭盆会(お盆)と結びついて祖霊祀りの意味あいが強くなり、お正月は年神様を迎えての神祀りの意味合いが強くなりました。

 

神人共食で神さまのパワーをいただく

お正月の食事には、「神人共食」と言って、年神さまと一緒にお供物(おせち料理)をいただくことによりその霊力を授かるといった意味もあります。

 

年神さまとお正月

年神さまはお正月になるとやってきて、各家に豊穣と福をもたらしてくれる神様です。実は祖霊でもあり、春には田の神、秋には山の神となります。

年神さまはお正月に各家の松を目印にやってきて、松がとれると、左義長(どんど焼き)の炎とともに天に帰って行くとされます。

 

「とし:年令」は年神様にいただくもの 

今では年齢というと「満年齢」を指すことが多いですが、昔の年齢の数え方は「数え年」といって、少し今とは違います。

生まれた時を一歳とし、その後お正月が来ると1歳ずつ「とし」が増えます。 

お正月、年神様に、新たな魂(あらたま=とし)」をいただき「歳」を重ねるのです。

 

お正月は、年神様がおいでになるということからお正月様というように様をつけて呼ぶこともあります。

 

→年神様についてもっとくわしく

  

 


 

投稿者:狸穴猫


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